今日は昼に上野へ行き、国立西洋美術館で「パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展 美の革命」を観覧。昨年の10月3日からやっていて、今月1月28日まで。三連休の最終日だったが、館内はまあまあの人出、くらいな感じ。 セザンヌ、アンリ・ルソー、アフリカ…
2024年8月16日(水) 台風が昨日やってきて、昨日から今日に書けて東海から鳥取岡山あたりまでに強い風雨をもたらした。昨日は新幹線なども計画運休に。鳥取では大きな被害が出た。 我が家はこの2日間もともと奈良に行く予定だったのが行けずじまいになった…
2023年8月13日(日) 15日に奈良の国立博物館に行く予定で奈良ホテルに部屋もとってあったのに、ピンポイントで東海近畿に台風が直撃しそうなので、残念ながらキャンセル。ツマは9月3日まで展示されている浄瑠璃寺の阿弥陀如来像(保存修理が完成しての展示…
2023年8月10日(木) 体も気分も低空飛行の日々で、地面をみれば蝉が仰向けになっており、空をみれば地面と平行に線を引いたように底の真っ黒な雲がそれでも白く輝く頂をもくもくと青の地に食い込ませている。史上最も暑い夏というその不穏さに、それだけで…
2023年8月4日(金) 昨夜の夢。ハンブルクの中央駅(という表示がある)にいる。なぜかひとけのない、殺風景な風景。アルスター湖はどちらか、港はどちらか、と思いつつ歩く。いつのまにか、Y先生や新型コロナで亡くなった友人、その他数名と路地を歩いてい…
2023年8月3日(木) 午前中はクルマでちょっと足を伸ばしてコーチャンフォーへ行き、店内のドトールで朝ごはん&翻訳作業。書店のほうを覗いたら岩波「世界」の8月号があったので、思わず購入。 午前中のドトールの広い店内には年配の男性客がたくさんいた(…
2023年8月2日(水) 昼過ぎにH社のIさんと会う。ずうっっとお待たせしている仕事について打ち合わせ。来年の刊行を目指して頑張らねば。そのあと町田に出て服を買う。お別れの会で「平服」とあって、しかしそのレベルの服でさえ持っていないくらいの格好で仕…
2023年8月1日(月) 展覧会 クルマを飛ばして横須賀美術館へ行き、「new born 荒井良二」展と「没後20年 若林奮」展を観た。 荒井良二の絵本原画だけではなく、展覧会や芸術祭に出品された一枚絵、立体作品などが並び、荒井による手書きのキャプションが添え…
高宮利行『西洋書物史への旅』(岩波新書、2023年2月) 西洋書物史への扉 (岩波新書 新赤版 1963) 作者:髙宮 利行 岩波書店 Amazon 著者は慶應大学名誉教授、中世英文学、書物史が専門であり、かつ愛書家、古書蒐集家。本書の内容は、著者が「はじめに」で簡…
今年最初の美術展は、国立近代美術館「大竹伸朗展」。2022年11月1日から2023年2月5日まで。私と妻は近美の年間パスポートを持っているので、それを使った。 https://www.takeninagawa.com/ohtakeshinroten/ 絵本好きなら『ジャリおじさん』でお馴染みの大竹…
昨年(2022年)末、ジョージ・エリオット『ミドルマーチ』を光文社古典新訳文庫の廣野由美子訳で読んだので、買ったときに斜め読みしかしていなかった本書をあらためて読んだ。12月30日にツイッターなどに書いた感想は以下の通り。 ****** ジョージ・…
梨木香歩『物語のものがたり』(岩波書店,2021年4月) 斎藤美奈子の『挑発する少女小説』を読んで,この本の存在を思い出したので購入. 本書は、これまでに各所でしたためてきた児童文学関係の書評や解説を中心に、集めていただいたものである。(「物語の…
仕事を少し抜けて,クルマで世田谷文学館へ.「イラストレーター 安西水丸展」を観る.4月にはじまって8月いっぱいが当初の会期だったが,9月20日まで延長になった. チラシがよくできているし,いつもながらチケットもちゃんとデザインしてある. なくなっ…
8月が終わっていく.今年も残るは3分の1.仲間が一人死んでしまって,秋を迎えるのがとてもつらい.死に方が死に方だけに手触りのある実感が訪れず,不在というただその情報だけが世界に穴を開けている.その原因が今も,そしておそらくあと数年は,周囲に普…
岸本秀樹『文法現象から捉える日本語』(開拓社,2015年) Kindleのセールで購入して読んだ.日本語の文法にかんする本.著者は神戸大学教授で,専門は統語論,語彙意味論.まあ生成文法だ. 文法現象から捉える日本語 (開拓社言語・文化選書) 作者:岸本 秀…
アーシュラ・K・ル=グウィン『文体の舵をとれ ル=グウィンの小説教室』(大久保ゆう訳、フィルムアート社、2021年7月) 原書は2015年刊("Steering the Craft A 21st Century Guide to Sailing the Sea of Story")。1998年に出た本の改訂版と。 本書は、…
筒井清忠編『大正史講義【文化篇】』(ちくま新書、2021年8月10日) 以下、目次で気になったところのみ。 第10講 鈴木三重吉・『赤い鳥』と童心主義(河原和枝) 第11講 童謡運動—西条八十・野口雨情・北原白秋(筒井清忠) 第12講 新民謡運動ーローカリズム…
副題「ある独裁の歴史」、小野寺拓也訳、角川新書、2021年2月10日 第三帝国 ある独裁の歴史 (角川新書) 作者:ウルリヒ・ヘルベルト,小野寺 拓也 発売日: 2021/02/10 メディア: Kindle版 C.H.ベック「Wissen」叢書の1冊からの翻訳。原書は2018年刊。ナチ政権…
土曜日にiPadをiOS14にアップデートしたのだけれど,今日,Zoomを使った遠隔授業で,USBケーブルでmacとつないだiPadを画面共有し,iPad上のGoodNotesをホワイトボードにして説明をしようとしたら,共有できないのだ.「共有が一時停止されました」という表…
PC回りの話題をふたつ. ・ひとつめは,縦置きにしたモニタの話. 授業では毎回,時間内におこなった作業の結果を提出してもらい,それにコメントをつけ,採点して返却している.たいていはWordファイルで出してもらう.それを見るときに,縦置きにしたモニ…
布団にもぐり込んでも(いや、このところ暑いので実際にもぐり込んでいるわけではないが、常套句として)、頭が冴えてなかなか寝付けないので、たいていKindleで本を読んでいる。小説だとつい読み進んでしまってよけいに眠れないから、美術や哲学関係とか、…
気づいたら、もう2か月以上、徒歩圏内から外に出ていない。週に数回、近所に買いものにいくだけの日々だ。散歩するのもままならぬぱぱならぬ。電車に乗ったはいつの日か。 いや、ほんとに冗談を言っている場合ではない。 ツマは、在宅勤務が続くときは朝早く…
Keynoteで授業資料のスライドを作り、それをpdfファイルにして配布、必要に応じて音声による解説を添える、というのが、今のところのわたしの「遠隔授業」スタイルである。ZoomやMeet、Webexのどれかを、たいていの大学で使ってよいことになりつつある。しか…
「遠隔授業」が始まって、ひと月半ほどが過ぎた。早くから始まったところなら、ちょうど半分、といったところ。その前、3月終わりくらいから、「オンライン」での遠隔授業について各大学から雨あられと諸連絡のメールが来はじめ、その混乱ぶりとも相まって、…
ドイツ語の授業を「遠隔授業」でやっているわけだけど、課題を出してそれを各大学のLMSに書き込んでもらったり、WordやGoogle Documentなどに書いて提出してもらったりしている。そのとき、かなりの数の学生がウムラオト ä ö ü や ß をきちんと打っているの…
著者(よしおかのぼる、と読む)はある言語が話されている場所に赴き、その言語を記述し記録する「フィールド言語学」を専門とする言語学者。東京外国語大学でウルドゥー語を専攻し、博士課程を終えたあと現在は国立民族学博物館に勤務。パキスタン北部のブ…
八島正年・八島夕子著、オーム社、2018年10月刊。 建築家夫婦のつくる居心地のいい暮らし 作者:八島正年+八島夕子 出版社/メーカー: オーム社 発売日: 2018/10/13 メディア: 単行本(ソフトカバー) 著者の二人は横浜山手町で「八島建築設計事務所」を営む建…
[RICOH GR Ⅲ]
「ヤングマガジン」に連載されている、ナチス時代のドイツを舞台にしたマンガ。といっても歴史物ではなく、ファンタジー系の作品というか、超能力ものというか、かな。 ヒトラーの後を継ぐべく、人工授精によって誕生させた13人の子ども。そのひとりひとりに…
児玉敦子訳、東京創元社、2019年1月。原書は2014年。英国幻想文学大賞ファンタジー長編部門賞を受賞と。 カッコーの歌 作者: フランシス・ハーディング,児玉敦子 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 2019/01/21 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見…