ホンダヨンダメモ/Z

読書メモ。読んだもの観たもの聴いたもの。

ドイツ

『幽霊綺譚』

2023年8月4日(金) 昨夜の夢。ハンブルクの中央駅(という表示がある)にいる。なぜかひとけのない、殺風景な風景。アルスター湖はどちらか、港はどちらか、と思いつつ歩く。いつのまにか、Y先生や新型コロナで亡くなった友人、その他数名と路地を歩いてい…

【購入本】2021年9月3日

梨木香歩『物語のものがたり』(岩波書店,2021年4月) 斎藤美奈子の『挑発する少女小説』を読んで,この本の存在を思い出したので購入. 本書は、これまでに各所でしたためてきた児童文学関係の書評や解説を中心に、集めていただいたものである。(「物語の…

【購入本】2021年8月30日

8月が終わっていく.今年も残るは3分の1.仲間が一人死んでしまって,秋を迎えるのがとてもつらい.死に方が死に方だけに手触りのある実感が訪れず,不在というただその情報だけが世界に穴を開けている.その原因が今も,そしておそらくあと数年は,周囲に普…

ウルリヒ・ヘルベルト『第三帝国』

副題「ある独裁の歴史」、小野寺拓也訳、角川新書、2021年2月10日 第三帝国 ある独裁の歴史 (角川新書) 作者:ウルリヒ・ヘルベルト,小野寺 拓也 発売日: 2021/02/10 メディア: Kindle版 C.H.ベック「Wissen」叢書の1冊からの翻訳。原書は2018年刊。ナチ政権…

PC/Macでドイツ語のウムラオトやエスツェットを打つ方法

ドイツ語の授業を「遠隔授業」でやっているわけだけど、課題を出してそれを各大学のLMSに書き込んでもらったり、WordやGoogle Documentなどに書いて提出してもらったりしている。そのとき、かなりの数の学生がウムラオト ä ö ü や ß をきちんと打っているの…

高橋ツトム『ノイン 5』(講談社)

「ヤングマガジン」に連載されている、ナチス時代のドイツを舞台にしたマンガ。といっても歴史物ではなく、ファンタジー系の作品というか、超能力ものというか、かな。 ヒトラーの後を継ぐべく、人工授精によって誕生させた13人の子ども。そのひとりひとりに…

池内紀先生の訃報

今、池内紀先生が亡くなったとのニュースが。8月30日に死去、と。78歳。 ぼくは、最近翻訳した2冊とも雑誌などで書評していただいたし、中公新書でこの7月に出たヒトラーに関する本を読んだばかりだったし(ここにも感想を書いた)、ちょっと驚いている。息…

池内紀『ヒトラーの時代』(中公新書、2019年7月)

副題に、「ドイツ国民はなぜ独裁者に熱狂したのか」とある。 ヒトラーの時代-ドイツ国民はなぜ独裁者に熱狂したのか (中公新書) 作者: 池内紀 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2019/07/19 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る カール・クラウ…

岩﨑周一『ハプスブルク帝国』(講談社現代新書、2017年8月)

ヨーロッパの歴史を考えるときはもちろんのこと、文学や美術を読んだり観たりする際にも、「ハプスブルク」とは何か、把握しておきたい。だけどその歴史的・地理的拡がりの大きさと、聞きかじりの通俗的イメージが、理解の邪魔をする。その全貌が、どうもモ…

『「小顔」ってニホンではホメ言葉なんだ!? ドイツ人が驚く日本の「日常」』

原作サンドラ・ヘフェリン、漫画流水りんこ。KKベストセラーズ、2015年10月。 「小顔」ってニホンではホメ言葉なんだ!? ~ドイツ人が驚く日本の「日常」~ 作者: サンドラ・ヘフェリン,流水りんこ 出版社/メーカー: ベストセラーズ 発売日: 2015/09/26 メディ…