PC回りの話題をふたつ.
・ひとつめは,縦置きにしたモニタの話.
授業では毎回,時間内におこなった作業の結果を提出してもらい,それにコメントをつけ,採点して返却している.たいていはWordファイルで出してもらう.それを見るときに,縦置きにしたモニタがあると具合がいい.わたしのモニタはもうだいぶ前から使っているので,解像度は高くないのだけど,文字が大きめに表示されて,むしろよい.
ノートブック型PCのサブディスプレイとしてずっと横位置で使っていたのだが,デスクトップに代えた(MacbookProがちょっとやばくなって,オンライン授業のさなか,慌てて買い換えたのであり,とてもとても痛い出費であった)のを機に,縦置きにした.サブディスプレイを買うときは,横位置から縦位置に画面を回転することのできるピボット機能を備えたモニタを選ぶのがよいと思う.
老眼は物量で補うのだ.
・ふたつめは,iOS/iPadOS向けの辞書アプリを出している「物書堂」の統合辞書アプリ,「辞書by物書堂」の「クリップボード検索」のこと.
これもとても便利で,iPadのスプリットビューで,たとえばKindleの本と「辞書by物書堂」のなかの辞書を開いておき,本を読みながら単語を選択すると,Kindleならまず Duden の Deutsches Universalwörterbuch が現れ,さらに「コピー」をすると「辞書by物書堂」で検索窓に自動的に入力される.こんな感じ.
これはMacとのあいだでもできる.同じApple IDのデバイスで「ユニバーサルクリップボード」を設定しておけば,Macで読んでいる文章の単語をコピーすると,同様にiPadやiPhoneの「辞書by物書堂」アプリの検索窓に自動的にペーストされる.
調べたい単語が動詞や形容詞の変化形だと(ほぼすべてそうなわけだが)一発で引けることは少なくなるけれど,それでもキーボードで単語を入力するよりは圧倒的に楽だ.
物書堂の辞書アプリはほかにも使いやすい点が多く,まあiOSで辞書アプリを使っている人には今や常識ではあろうけれど,お薦めである.