連休の一日、江戸川橋から歩いて永青文庫へ。「春画展」を観る。開館15分くらい前に行ったら、もう50人ほど並んでいる。開幕直後&連休、ゆえの混雑か。18歳未満お断りである。
これは、観るべし、としか言いようがない。書物や雑誌などで目にしたことはあれども、ワじるしの実物を、しかもこれだけまとめて観ることができるのは、たいへんなことだ。大英博物館で開かれた春画展のようなものを日本でできないかと模索した人たちがいて、しかしどの美術館にも断られ、ようやく細川護煕さんが自分のところでの開催を引き受けてくれた、とのこと。
老いも若きも男も女も観ているのだ。どうしたって結合部に目が行くが、しかしぜひ顔を、表情を見てほしい。瓜実顔に細い目におちょぼ口が、実に様々な感情を示している。それと、からだを描く輪郭線のなまめかしさ、ふくよかさを。
図録が分厚い。解説も充実している。評判のTシャツは開催2日で売り切れていた。胸に絵柄があり、公に見せられない部分は胸ポケットになっているのだ(ポケットの中を覗くと見える)。
12月23日(水・祝)まで。11月3日に展示替えがある。