ホンダヨンダメモ/Z

読書メモ。読んだもの観たもの聴いたもの。

2019-01-01から1年間の記事一覧

高橋ツトム『ノイン 5』(講談社)

「ヤングマガジン」に連載されている、ナチス時代のドイツを舞台にしたマンガ。といっても歴史物ではなく、ファンタジー系の作品というか、超能力ものというか、かな。 ヒトラーの後を継ぐべく、人工授精によって誕生させた13人の子ども。そのひとりひとりに…

フランシス・ハーディング『カッコーの歌』

児玉敦子訳、東京創元社、2019年1月。原書は2014年。英国幻想文学大賞ファンタジー長編部門賞を受賞と。 カッコーの歌 作者: フランシス・ハーディング,児玉敦子 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 2019/01/21 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見…

池内紀先生の訃報

今、池内紀先生が亡くなったとのニュースが。8月30日に死去、と。78歳。 ぼくは、最近翻訳した2冊とも雑誌などで書評していただいたし、中公新書でこの7月に出たヒトラーに関する本を読んだばかりだったし(ここにも感想を書いた)、ちょっと驚いている。息…

『天気の子』(原作・脚本・監督 新海誠、東宝配給)を観た

映画『天気の子』を観た。 叙情的な男女の物語を、美しい色彩と繊細な言葉で紡ぎ出す“ 新海ワールド” (公式サイトより) 雑多さを含めた東京の緻密な描写、雲と雨のダイナミックな描き方を大画面で堪能。 ストーリーというほどのものはない。母の死を契機と…

佐々木健一『美学への招待 増補版』(中公新書、2019年7月)

2004年に刊行されたものの増補版。著者は美学者・フランス思想研究者として国際的に活躍してきた。誰それがこう唱えたという学説史的なスタイルではなく、「誰もが生活のなかで出会っている身近な変化に注目する」方法で「美学」へと読者を誘おうというコン…

池内紀『ヒトラーの時代』(中公新書、2019年7月)

副題に、「ドイツ国民はなぜ独裁者に熱狂したのか」とある。 ヒトラーの時代-ドイツ国民はなぜ独裁者に熱狂したのか (中公新書) 作者: 池内紀 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2019/07/19 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る カール・クラウ…