ホンダヨンダメモ/Z

読書メモ。読んだもの観たもの聴いたもの。

2023-01-01から1年間の記事一覧

「ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開」展、「挑発関係=中平卓馬×森山大道」展

2024年8月16日(水) 台風が昨日やってきて、昨日から今日に書けて東海から鳥取岡山あたりまでに強い風雨をもたらした。昨日は新幹線なども計画運休に。鳥取では大きな被害が出た。 我が家はこの2日間もともと奈良に行く予定だったのが行けずじまいになった…

完結した『違国日記』と『潮が舞い子が舞い』

2023年8月13日(日) 15日に奈良の国立博物館に行く予定で奈良ホテルに部屋もとってあったのに、ピンポイントで東海近畿に台風が直撃しそうなので、残念ながらキャンセル。ツマは9月3日まで展示されている浄瑠璃寺の阿弥陀如来像(保存修理が完成しての展示…

一杯おごらせての会、週刊読書人の「上半期の収穫」、「こどもとしょかん」第178号

2023年8月10日(木) 体も気分も低空飛行の日々で、地面をみれば蝉が仰向けになっており、空をみれば地面と平行に線を引いたように底の真っ黒な雲がそれでも白く輝く頂をもくもくと青の地に食い込ませている。史上最も暑い夏というその不穏さに、それだけで…

『幽霊綺譚』

2023年8月4日(金) 昨夜の夢。ハンブルクの中央駅(という表示がある)にいる。なぜかひとけのない、殺風景な風景。アルスター湖はどちらか、港はどちらか、と思いつつ歩く。いつのまにか、Y先生や新型コロナで亡くなった友人、その他数名と路地を歩いてい…

岩波「世界」8月号、ビリヤニ、マルティン・ヴァルザー

2023年8月3日(木) 午前中はクルマでちょっと足を伸ばしてコーチャンフォーへ行き、店内のドトールで朝ごはん&翻訳作業。書店のほうを覗いたら岩波「世界」の8月号があったので、思わず購入。 午前中のドトールの広い店内には年配の男性客がたくさんいた(…

芸術新潮の青池保子特集と、絵本についてのムック本

2023年8月2日(水) 昼過ぎにH社のIさんと会う。ずうっっとお待たせしている仕事について打ち合わせ。来年の刊行を目指して頑張らねば。そのあと町田に出て服を買う。お別れの会で「平服」とあって、しかしそのレベルの服でさえ持っていないくらいの格好で仕…

横須賀美術館、山岸涼子『艮』、『BOOKMARK 2』

2023年8月1日(月) 展覧会 クルマを飛ばして横須賀美術館へ行き、「new born 荒井良二」展と「没後20年 若林奮」展を観た。 荒井良二の絵本原画だけではなく、展覧会や芸術祭に出品された一枚絵、立体作品などが並び、荒井による手書きのキャプションが添え…

高宮利行『西洋書物史への旅』と練馬区立美術館「本と絵画の800年」展

高宮利行『西洋書物史への旅』(岩波新書、2023年2月) 西洋書物史への扉 (岩波新書 新赤版 1963) 作者:髙宮 利行 岩波書店 Amazon 著者は慶應大学名誉教授、中世英文学、書物史が専門であり、かつ愛書家、古書蒐集家。本書の内容は、著者が「はじめに」で簡…

【美術展】大竹伸朗展(国立近代美術館)

今年最初の美術展は、国立近代美術館「大竹伸朗展」。2022年11月1日から2023年2月5日まで。私と妻は近美の年間パスポートを持っているので、それを使った。 https://www.takeninagawa.com/ohtakeshinroten/ 絵本好きなら『ジャリおじさん』でお馴染みの大竹…

【読了本】廣野由美子:小説読解入門 『ミドルマーチ』教養講義(中公新書、2021年4月)

昨年(2022年)末、ジョージ・エリオット『ミドルマーチ』を光文社古典新訳文庫の廣野由美子訳で読んだので、買ったときに斜め読みしかしていなかった本書をあらためて読んだ。12月30日にツイッターなどに書いた感想は以下の通り。 ****** ジョージ・…