ホンダヨンダメモ/Z

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高橋ツトム『ノイン 5』(講談社)

「ヤングマガジン」に連載されている、ナチス時代のドイツを舞台にしたマンガ。といっても歴史物ではなく、ファンタジー系の作品というか、超能力ものというか、かな。

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ヒトラーの後を継ぐべく、人工授精によって誕生させた13人の子ども。そのひとりひとりには「壁 Wand」という護衛役がつけられている。その子どもたちの中に「同期」という特異な能力を持つものがいる(「ジンクロニザトアー 同期する人間」)。彼らを誕生させたDr.Uは、突出した才能を持つひとり(「ゼクス」)のみ残して、あとの子どもを「処理」していく。しかし、その中の「ノイン」がしだいにその能力を「覚醒」させる……。

この巻では、「同期」という能力がなにを実現させるものなのか、その一端が明かされる。

戦闘力抜群の「壁」たちと、Dr.Uをはじめとするナチスとの闘い。レジスタンスたち。「スリルとサスペンス」が、高橋ツトムの抑制されかつドラマチックな絵柄によって、盛り上げられる。

マッド・サイエンティストも、超絶天才少年(超能力付き)も、戦う美男美女も登場する、ドイツもの・ナチスもの。お好きな方もいるのでは。